【墨東綺譚】

2015年6月12日 映画
新藤兼人監督が、永井荷風の同名小説に同じ荷風の「断腸亭日乗」を盛り込む形で映画化した作品。洋行帰りの小説家・荷風(津川雅彦)が玉ノ井の遊女・お雪(墨田ユキ)に恋をし、結婚の約束をするが…。終始静かなタッチで語られる、年齢も境遇も違う男女の恋。墨田ユキ扮するチャーミングな遊女もさることながら、一代の放蕩児という役柄をギラギラせず、すべてを受け流すような自然体で演じた津川雅彦の荷風が爽快な後味を残す。単に男女のロマンスを描いた作品ではなく、戦争へと突入して行く当時の日本の世相や風俗を、ニュース・フィルムを交えて表現しており、そうした描写まで淡々としているのが本作の個性。なお東京大空襲で焼失した東京の描写にマットペインティングが用いられているあたりは、老いてますます盛んな巨匠の表現への意欲を感じさせる。



このぐらいの時代考証は、まだ分かっている。

今では想像出来ないような事実があって、本当に歴史ってすごいなぁー。
永井荷風が亡くなったのだって、1959年だって!ビックリ!!

カフェ建築も、映像として見ると すごくリアリティ溢れる。
津川雅彦も魅力的だけど、墨田ユキも肌が白くって綺麗だった。

コメント

最新の日記 一覧

<<  2025年6月  >>
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293012345

お気に入り日記の更新

この日記について

日記内を検索