雨は降るし、風は強いし、気温は低いし、暗いし。 
 
 
精神的なダメージが大きそうなお天気です。
 
なんだか、一気に“冬”な気分。
 

 
若年性アルツハイマーと聞くと、悲痛なドラマを連想するが、本作は観終わってどこか希望の光を感じさせる。それでいて、病気の現実を真正面からとらえる。この意味で、ひじょうに好感が持てる作品である。渡辺謙が演じる主人公は、50歳を前にして物忘れがどんどんひどくなる。最初に彼が受ける病院の検査から、観る者に同時体験させることで、アルツハイマーの怖さをリアルに実感させていくのだ。もし自分が、あるいは家族や同僚が…と切迫感を高める展開が見事。これ以前の作品ではトリッキーな演出で賛否もあった堤幸彦監督だが、本作では記憶が曖昧になっていくドラマに、その演出方法がピタリと合っている。この種の映画では、得てして悲劇だけが全面に押し出されがちだが、周囲の人間のさまざまな反応、とくに相手がアルツハイマーであることを利用しようとする人間の悪い部分もさり気なく盛り込み、多面的に考えさせるところが秀逸。木梨憲武、大滝秀治ら脇役の存在感も光っている。クライマックスからラストが、これほど心地よいのはなぜだろう? それは作り手の、人生に対する賛歌が託されているからである。

 
 
病気に対しても、だけれども
夫婦愛についても、考えさせられる映画だった。
 
 
監督が堤幸彦なのも驚きだった。

コメント

ラクス
2009年10月27日10:07

【よつばタ~ン】

人ごとじゃないお年頃
(;-;)

Salut
2009年10月28日17:52

◆ラクスタ~ン◆

イヤイヤ、私も……(ToT)
最近自宅におコモリが多いせいか、ホントに言葉が出てこなくって……
イヤァ~な汗を流しながら観ました(><)

最新の日記 一覧

<<  2025年6月  >>
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293012345

お気に入り日記の更新

この日記について

日記内を検索